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園長コラム積光成輝
2022.4.08

大好きが、いちばん!

新型コロナ禍に加えてロシアのウクライナ軍事侵攻、東北地震と重苦しい日々が続いています。本当に暗いニュースばかりで、冬季北京オリンピックもパラリンピックも何だか心から選手達の活躍を喜べなかったというか、こんなオリンピック・パラリンピックは初めてでした。

 とはいえ、コロナ禍自体がほぼ100年振りで、百歳未満の殆どの国民に未曾有の事態を私たちはかれこれ3年近く過ごしてきました。また、戦争と言えば、これまでにもイラク湾岸戦争やアフガニスタンへの軍事侵攻等がありましたが、ほぼ二国間で収束していて、私たち日本人には正直対岸の火事意識が強かったように思われます。ところが、今回のロシアによるウクライナ侵攻は、私たち日本人の生活にも想像以上に影響を与えていて経済のグローバル化を実感します。我が国のロシアへの輸入依存度はさほど高くはありませんが、それでも回り回って燃料費の高騰をはじめ、各分野への更なる影響の拡大が懸念されています。

 それにしても、私たちが見聞きしてきた戦争において、これほどこまでに世界世論が大きく動かされたことは、かつてなかったのではないかと思わされます。その主たる要因としてインターネットSNSの普及が挙げられますが、それによって各国のプロパガンダが機能しにくい時代にもなっていて、私たちはリアルタイムに両者の言い分を見聞できるようになりました。記憶に新しいところでは、2010~2012年のアラブの春(中東・北アフリカの民主化運動)の際もSNSが大きく役割を果たし、私たちはインターネットが世界平和のツールたり得ることに大いに期待をしました。しかし、現実はご承知のようにイスラム国(ISIL)やボコ・ハラム等の新たな勢力の台頭を許す結果となり、その後の中東・北アフリカは混迷の度を増しました。このことから、壊すだけではダメで、壊した後にどう復興・再建するか、それも、どれほど早く立て直せるかが、いかに重要かを思い知らされた気がしました。

 しかし、今回のロシアによるウクライナへの軍事侵攻を見聞するにつけ、人間はどうしてこんなにも愚かなのだろうと思わされます。
 政治体制の違いこそあれ、双方の背景に共通してあるのは「不安」です。『○○になったら、どうしよう…』その感情が緊張を産み、気持ちが張り詰めているところに一度(ひとたび)心を刺激する何かが起こると、人は『私がこんなに心配して頑張っているのに!』と一気に「怒り」の感情に火を点(つ)けます。つまり、「不安」という一次感情に「怒り」の二次感情が上乗せされる恰好です。「怒り」の感情は、リラックスした状態では起こりにくいと言われるように、「怒り」を誘発する具体的な「不安」を取り除くことにより緊張が解かれ、「怒り」をコントロールすることが可能となります。「不安」を取り除くやり方は、物理的であったり、精神的であったり様々です。

 以上を、ウクライナへの軍事侵攻に照らし合わせて考えてみると、『兄弟国のウクライナが西側に取り込まれ、ロシアが孤立するかもしれない…』「不安」がロシアに緊張を生み、ウクライナがNATO加盟を西側に強く働き掛けたことを契機に、堪忍袋の緒が切れてロシアは「怒り」を爆発させました。ウクライナ側にとっては、国際社会において「誰を友に選ぶかは自分たちの主権において自由である」ということですが、ロシア側にとっては「兄弟を選んで生まれる者はなく、宿命であって主権の問題ではない」と双方の主張は噛み合いません。(ロシア正教発祥の聖地キーウを、西側に渡せないというプーチンの思惑も見え隠れします)

 新型コロナ禍も同様です。『自分や自分の親しい人が感染して重症化したらどうしよう…』という「不安」が緊張を生み、対策をないがしろにしている人を見て「怒り」を爆発させる人たちがいました。コロナ市民警察があちらこちらで監視の目を光らせ、SNSを賑わせたのは、ついこの前のことです。

 「怒り」は他の感情に比べてエネルギー量が高く、即行動に移してしまい易い特性を有しています。そのため近年、アンガー・マネジメントが提唱されるようになり、カッとした時には6秒間の深呼吸を推奨しています。そうやってワンクッション置くことで、自分が一時的な感情に振り回されていないかをチェックし、怒りを顕(あら)わにすることによって相手にどのような影響を及ぼすかを予想します。いうなれば、感情のエネルギーを無駄遣いしない節約センサーのようなものですが、無駄な事故(相対する弱者へのトラウマ受傷)を未然に防ぐ機能をも果たします。

 さて、このような中、新しい2022年度がスタートし、16名の新入園児を迎えました。
 光の子学園が目指す子ども像の第一義は「人が大好きで、周りから愛される子ども」。新入園児さんの目標は、まずは担任の先生を大好きになることです。大好きになると、先生のやっていることがやってみたくなる。難しそうなことでも、大好きな先生と一緒なら出来そうな気がしてくる。発達支援とは、子どもに「させる(大人に従わせる)」ことではなく、子どもが「したくなる(大人に従いたくなる)」ように導くことであろうと思います。そして、大好きな先生を介してお友だちを大好きになり、大好きなお友だちと一緒にやってみたり、模倣してみたり、そうやって成長のエネルギーを自ら産みだすようになっていきます。

 が、しかし、どうでしょう。先述した大人達の姿は、子どもたちに大好きになってもらえる大人の姿であると云えるでしょうか。不安に翻弄され、怒りをまき散らしているような大人を、いったい誰が好きになってくれるでしょう。
 “大好き”であることが、幼児期における成長・発達の基盤です。
 子どもたちに恥ずかしくない大人でありたいものだと、そんな風に思わされています。

園長 山下 学 (臨床心理士) (相談支援専門員)
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