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園長コラム積光成輝
2022.6.30

烏と猫

シリーズ化を考えている訳ではありませんが、今回も5月に続いて動物ネタです。
 5月23日(月)19時頃、仕事を終え自宅へと車を走らせていると妻から電話が入りました。私たち夫婦はマンション暮らしですが、「駐車場に着いたら車から降りないで待ってて」と…

 到着すると、車に乗り込んできた妻が言うには、その日の朝の通勤途上、道路並木の巣から落ちたと覚(おぼ)しきハシブトガラスの雛(ひな)が車道にうずくまっているのを発見し、歩道沿いの植え込みに避難させたということでした。しかし、夕刻同じ場所に行ってみると、避難させたはずの雛が反対側の第二通行帯の縁石の上にうずくまっており、植え込みの中にもう一羽別の雛もいて、今度は車道から少し離れた路地裏に移動させたんだそうです。
 親鳥らしきカラスがカーカー鳴きながら上空を旋回していて「カラスは賢いから(人間の4~6歳児程度の知能)雛をどこに移動したか分かっているとは思うんだけど…」一緒に確認して欲しいということで、二人で現地へ向かうことにしました。

 どうして妻がこのようなことを言うかというと、妻は子どもの頃からの動物好きで、以前暮らしていた地域では「アニマル・リンク」という犬猫殺処分0運動のメンバーとしても活動し、こちらに移り住んでからは「到津の森動物園」の餌担当ボランティアをしています。その妻が、どうして私に相談をするのかというと、自身は父親が転勤族で動物を飼う経験に乏しかったのに対して、私は父が転勤族ではなかったので犬猫は勿論のこと、ウサギ、ハムスター、モルモット、ジュウシマツ、ブンチョウ、インコ、カナリア、ニワトリ、ザリガニ、イモリ、昆虫各種、シーモンキー、カタツムリ、金魚、果てはトンビまで飼育した経験を有していたからです。

 現地に着く頃には辺りももう暗くなって、雛たちは使われなくなった花壇の上で目を細め、じっとしていました(鳥目で周囲がよく見えない?)。
 多分、妻は野犬や野良猫に襲われるかもしれない状況を一緒に確認して、私に「保護しよう」と言って欲しかったんだろうと思います。しかし、私は「親鳥が諦めていない限りは、人間が勝手に野生の生き物に手を出してはダメ。自然の成り行きに任せるべき。」とアドバイスしました。そうは言いながら都会は人間の都合で作られた環境で純粋な自然ではないことも事実で、妻の気持ちも分かっていましたから「明日、通勤の行き帰りに様子を見に立ち寄ったら?」と伝え、その日は家に帰りました。

 翌日、仕事を終えて帰宅してみると案の定、リビングでヒナの1羽がケージに入れられてグワーグワー鳴いていました。小さい方のもう1羽は既に死んでいたそうで、親が見捨てたと判断して残る一羽を保護したということでした。そうであるなら、反対する理由はありません。我が家で巣立ちまで保護することにしました。

 しかし、我が家には2匹の猫がいます。

 2匹とも保護猫ですが、1匹は全盲のハチワレ猫(♂3才/右)。もう一匹は黒猫(♀2才/左)です。どちらも生後2ヵ月頃に保護した猫で、ずーっと室内飼いですから世間知らずで、それほど野生は残っていないのだろうとは思います。しかし、それでも猫は猫、狩猟本能というものがありますから、捕食しようとは思わなくても、飛びかかってオモチャにしてしまうかもしれません。

 な~んて心配もしましたが、自分たちにとっての親(私たち夫婦)が、カラスの雛を大事に扱っているのが解るんでしょうね。私たちが雛を撫でていると、自分も~と擦り寄って来ますが、犬のように順位の低い相手にマウントを取ろうとしたり、嫉妬心から押し退けて我先にというようなことはしません。雛の反対側でスリスリ身体を擦りつけながら撫でてもらうのを待ちます。
 この2匹の猫はかつて2匹の犬と一緒に生活した経験もあって、実家に帰省した折には今でもリビングで犬たちと仲良く一緒に過ごしています。群の序列意識がないので、犬がマウントを取っても気にも留めません。だからなのでしょうか、私たちの心配をよそに、2匹が雛に飛びかかろうとするようなことはありませんでした。
 もしかすると、カラスがもう少し大きくなってきたら犬にもするように、じゃれつくことはあるのかもしれませんが、どうやら襲う意思はなさそうです。
 それよりも、雛が飛べるようになって放鳥した後に、自ら猫や人間に近付いていきやしないか、そっちの方が心配になりました。

 カラスの雛を保護してから一ヶ月以上が経ち、まだ胸の辺りに産毛を残してはいますが、ほぼ成鳥と同じサイズの仔ガラスに成長しました。
 大きくなるのに合わせてDIYで少しずつケージも大きくし、放鳥に備えて少しでも飛べる環境を整えるようにしました。私たちが仕事で留守をする日中と、午後7時~午前6時の間はケージに入れ、以外は室内を自由に動き回れるようにしてやりました。

 最初の内は、親代わりの私たちを見ると口を大きく開けてグワーグワー鳴きながら餌(ミルワームや乾燥コオロギなど)をせがんでいましたが、自分でついばめるようになってからは、満腹すると私たちの前に来て、遊んでくれと訴えるようになりました。後頭部から背中にかけて撫でてやると「クククク…」と鳴きながら喜び、紐やハンカチ、ペットボトルのキャップなどを咥えて遊んでいます。

 猫たちも慣れては来ましたがストレスは感じていて、カァカァ鳴いて床をホッピングしながら近付いて来られるのを逃げて回り、仔ガラスがケージに入れられるとようやく伸び伸び遊び始める、そんな月日を過ごしています。
 全盲のハチワレ猫は優しくて、仔ガラスにコーナーに追い詰められクチバシでつつかれても、反撃せずにじっと耐えています。本気を出せば一撃なんでしょうけど…。我慢している姿があまりにも健気(けなげ)で、そんな時は抱き上げて誉め、おやつを与えるようにしています。しかし、仔ガラスはそうした扱いに嫉妬心を抱いてもいるようで、既にネコたちの知能を上回っていることが窺(うかが)えます。

 最近妻は、ネットやYouTubeで放鳥の時期や場所についての研究を始めています。情報の中には、雛の時期に保護したカラスが自然界で自立した後に、自分の産み育てた仔ガラスを伴って挨拶に戻ってくるなど、カラスの恩返しじゃないですが、そんなエピソードもあるらしく、ちょっと期待しちゃっているようです。

(参考/https://carasblog.net/index.php カラスブログ)

園長 山下 学 (臨床心理士) (相談支援専門員)

【追記】
 保護してから1ヵ月ほどは放鳥を目指していましたが、いろいろ調べてみると既に群化しているカラスからの集団リンチによって命を落とすケースが多いとのことで、カラスブログを通じて里親を探すことにしました。2件の応募があり、7月末に隣県にお住まいのご夫妻に譲渡しました。
 譲渡が決まってから1ヵ月近くあったんですが、その間に里親のご主人が我が家のケージの1.5倍程の大きなケージを作って待っていてくださり、本当に良い方にもらっていただけたなと心から安心し感謝したことでした。
 譲渡した頃には、仔ガラスは「ダメ!」(①猫を追いかけてつつくこと②仔ガラスの糞を拭き取ろうとしている消毒用ウェットティッシュを横取りしようとすること)を覚え、叱られると私の肩に飛び乗ってクチバシを首にスリスリして甘えながらゴニョゴニョ言い訳するようになっていて、新たに「ちょうだい(咥えている物を指示で放す)」「放せ」を教えている最中でしたが、これから里親さんとの間にいろんなことを覚えて成長していくんだろうなぁと、少し羨ましい気もしました。


 妻は、今回のことに味を占めて、「次は何を保護しようかなぁ~」なんて言ってますが、大変ではありましたが確かに楽しい日々ではあったなと思います。私たち夫婦にとっても良い時間でした。特に、子どもが自立した後の夫婦にはアニマルファミリーが鎹(かすがい)役を担ってくれるので、お奨めです。

私たち夫婦家族のアニファムをデザインしたTシャツ

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