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紙野監事退任あいさつ

監事退任の挨拶

1,「社会福祉法人光の子会」に関わらせて頂いたきっかけ

 社会福祉法人光の子会の役員に関わらせていただきましたきっかけは、2012年4月30日に鷹取学園を退職した後、それまでになかなか出来なかった家族旅行で、2014年4月京都観光旅行を家内と二人でしていたバスの中で、岩切先生からの電話を頂いたのが始まりでした。

2,期間

 2014年5月27日に理事(2017年3月31日までの2年9ヶ月)をお引き受けして、その後、社会福祉法人法の改正があり、法人役員の体制変革があり、評議員(2017年4月1日~2019年6月14日の2年2ヶ月)を経て、その後、監事 (2019年6月15日~2023/6/21の4年)といった役をさせて頂きました。
 本日迄の9年(8年11ヶ月25日)に亘り関わらせていただきました。

3,何ができたか?

 「知的障碍は一生良くなることはない」と言われていますが、「今より悪くならな い様に、少しでも良い方向へ向かうように」を基本にして、支援する立場にあ る人達の精神的安定を図るために、昔から言われてきた言莱、「呑気、根気、元気」の意味の深さを感じながら、間違いのない支援が行われるように進められて来たと感じています。
 また、社会福祉体制も、少しずつ改善されながら進展してきました。ただ実際には、現場でこのようになればもっと良くなると考えられているような目標には、なかなか到達できていません。まだまだ、夢のような話で終わっていることが多いわけです。
 外国でできていることが、日本においては未だにできないといった難しい点が有りますが、それでも一歩ずつ、時代を重ねてでも前進させて行かなければならないと思います。
 そういった意味では、私自身はここ「光の子会」において、大した力には成らなかったと省察するところです。

4,知的障碍が啓示することとは

 他の障碍と比較しても、知的障碍の投げかける問題は、社会的には掴みにくいし、常識感覚では理解できないという点を持っています。
 ただ、究極的な表現で社会に訴えるとするならば、この知的障碍の起因となる人体の場所は、染色体の中にあり、その部位の場所は、天才といわれるような人間も、一般の人間も、知的障碍を持つ人間も同じ場所に存在しているという事実です。
 いつの世にも、どこにでも発生する可能性があるということです。歴史的に繰り返されてきた、社会的差別といった方法で解消できる問題ではないことです。
 何時の時代でも人類が存在する限り、起きるべくして起きる問題、どうしても対応していかなければならない問題として考えていかなければならない事といえます。
 どのような時代の人々も、その世代、その世代に、平和な社会作りをするための方法を考えてきたと言えます。そのためには、どのように相互で支え合うことができるのかといった事の必要性と重要性を求めてきた人たちがいました。 しかし、その逆を考え障碍を持つ人たちを消し去れば解決するといった時代もありました。このテーマは今後も投げかけられることでしょう。
 そして、その根源部分を絶えず発信し、啓示しているものの一つが知的障碍福祉問題であると言えます。
 近代になって注ぎ始められた知的障碍福祉への光が、いつまでもこの「社会福祉法人光の子会」へ差し続けられることを心より願っています。
 本日まで「社会福祉法人光の子会」の役員として、共に歩ませて頂きましたこと、感謝申し上げます。 ありがとうございました。

2023/06/21

紙野文明

 紙野文明先生には、知的障がい者支援施設鷹取学園園長退職後から9年間に渡り、社会福祉法人光の子会の役員を務めていただきました。先生の障碍児者福祉への深い造詣と見識、熱い使命感と、温かいお人柄に何度助けていただいたかわかりません。法人を代表し心よりの感謝を申し上げます。

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