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園長コラム積光成輝
2024.2.20

コロナ禍に気付かされたこと

今年度を以てようやく終息するとみられる新型コロナ禍ですが、私たちはこの4年間にいろいろなことに気付かされました。

 2020年4月、故安倍元総理大臣が初めての緊急事態宣言を発出し、家族以外との接触を80%避けるようにと国民に呼び掛けました。そんなこと、『絶対無理!』って思いましたが、業種、業態によってはインターネットの普及がそれを可能としました。『可能であるならオフィスは何のためにあるの…』って気付いた首都圏の会社では実際にオフィスを畳んだり縮小するところもありました。

 勿論、児童発達支援センターでネットを介しての療育(発達支援)にシフトしようとするところはありませんでしたが、それでも出来ることはありました。それは、職員の研修や会議の類いです。特に、子育て中の職員にとってはコロナ禍ではなくとも泊を伴う出張はかなりの負担で、それが園に居ながらにして参加できるのは時間的にも経済的にも随分と楽になりました。

 また、コロナ禍最初の2年間は、あらゆる行事の中止を余儀なくされましたが、2年目の2021年9月の運動会、12月のクリスマス(生活発表)会は無観客でビデオに収録したものをDVDで各ご家庭に配布し、3年目から運動会は2グループに、クリスマス(生活発表)会は年長、年中、年少の3グループに分けて開催・実施しました。

 以上の行事は、感染予防対策を主旨としてこのような形態で実施しましたが、実施してみて気付かされたことがあります。それは、子どもたちがコロナ禍以前にも増して活き活きと演技していたことです。
 コロナ禍の閉塞的な空気が社会に蔓延する中にあって、どうしてこうも子どもたちが輝いて見えるのだろうと、そう思わされました。その理由についてそれぞれの行事反省会の度に職員皆で考えました。そうして導き出した一つの答え、それはコロナ禍前の行事が大人の都合で段取りされてて、必ずしも子どもの行事として成立していなかったのではないかということでした。

 どういうことかというと、これまで運動会もクリスマス(生活発表)会も、子どもたちの成長を保護者に披露することを第一義に企画・立案されてきていたということです。勿論、その意義に変わりはないのですが、そちらを優先する余り、子どもの楽しめる行事と成り得ていたのかについて、コロナ禍に改めて考えさせられたということです。
 大人視点ではなく、子ども視点でコロナ禍前の行事とコロナ禍の行事とを比較した場合に、マスク等感染予防対策以外に何が違っていたのか。その最も異なる点を一言で言い表すとしたら、それは「ゆとり」かもしれません。

 正直、大人(職員)にとって同様の段取りを二度三度繰り返すことは容易なことではなく、むしろ「ゆとり」なんかありません。しかし、子どもにとっては、出番までの待ち時間を長く観覧席に縛られることもなく、準備が整ったら出番。出番が終わったら家族と一緒に帰宅する分かりやすい展開で、大人は物足りなさから『もっと、あれも、これも』とオプションを付けたがりますが、それってもしかすると子どもたちには我慢を強いているだけなのかもしれないのです。

 尤も、子どもの成長レベルによって受け留めが異なることは当然で、園児の中には沢山のオプションを楽しめる子もいますが、耐え難い子がいることも事実です。行事を企画する際にどちらに軸を置くかだとは思いますが、私たち職員が狙いたいのはその中間。しかし、コロナ禍前の行事が、耐え難い子たちにいかに苦痛を強いていたかについて、短縮・縮小バージョンでその子らの活き活きとした姿を目にして思い知らされました。

 コロナ禍前の行事では、会場に人がごった返し騒然とした雰囲気の中で、日常とのあまりの違いにパニックを呈する子が一人二人いることが当たり前でした。その子にとっても保護者にとっても、その行事が成長を共感することに乏しい辛い一日として記憶に残り、翌年ようやく「今年はできたね」ということが常だったのです。しかし、そうしたことがほぼ無くなりました。
 このような姿を目の当たりにすると、大混雑のイベント会場で一人二人の泣き声が響き渡る中、行事を決行することが本当に良いことなんだろうかと考えさせられます。園の行事は誰のためで、何のためにするのか。園児・保護者共に、自身のそして我が子の成長を喜び合える行事であるべきなのではないかを思う時に、次年度の事業計画と年間行事計画にコロナ禍の経験を反映しない手はないと、そう思わされるのです。何故なら、それが子どもらの言葉にならない『声』だと思うからです。

 私たち大人には、子どもの声にならない声に耳を傾け、代弁(アドボケイト)する役割と責任があります。その声を生かすも殺すも私たち大人次第で、「こども家庭庁」が創設された意味と目的もそこにあります。大人都合で子どもを振り回さないために、子ども都合で物事を考える、子ども中心社会をどう形作っていけるかが私たちに問われています。何故なら、子どもに優しい(&易しい)社会は、全ての人に優しい(&易しい)社会だからです。

園長 山下学 (臨床心理士、相談支援専門員)
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